沼のほとり

水面は底が知れぬ緑色

浮かぶのは猫、猫、猫

宿屋の窓から見える景色の異様さに足をすくませていると

廊下から下男の声が聞こえる


「もがく奴ほど おぼれるのさ」


もう一度水面に目をやると

沼に落ちても漂々と泳いでいる猫がいる

なんとも肩に力の入らない泳ぎ方で

向こう岸まで泳ぎ切り

その猫は

ぶるり と体をふるわせ

何事もなかったように沼を後にして行った
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by cotonon | 2014-05-05 14:29 | ゆめ
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